2019年度 SGH海外研修フィリピンFW 事前学習

今年度のSGH海外研修フィリピンフィールドワークの事前学習が開始しました。

5年間継続して行ってきたフィリピン研修ですが、本校のSGH事業最終年度を迎え、本研修もいよいよ最後となります。5年間の日本とフィリピンの発展と変容をふまえながら、相互の抱える問題や課題について、生徒とともに考えを深めて参りたいと思います。
前年度の研修参加生徒からの声を活かし、できるだけ今年の事前学習ではフィリピンの現状や抱える諸問題について、多角的な視点で見つめられるよう工夫をしていきます。

初回の事前学習は、昨年度の参加者(中等6年生)から、研修での体験や課題研究との繋がり、フィールドワークに向けての備えなどについて講話をしてもらいました。

 

世界津波の日 高校生サミットin北海道

9月9日~9月11日

本校生徒からは中等5年生から3名の生徒が参加いたしました。3人のうち2名は昨年度の津波サミットin和歌山にも参加しており、昨年度よりもより良く司会進行・会の運営に貢献する、と意欲を燃やしておりました。スクールフェスティバルも近い中、サミットでの発表や司会進行のために精一杯準備をしてくれました。

<参加生徒の感想>
津波サミットで外国の生徒たちと話し合ってみて、今まで当たり前だと思っていた避難訓練や非常食などを蓄えておくということが外国では全く行われておらず、やはり日本は防災に力を入れてるいるのだということに気づいた。ただ、それと同時に、これらの防災について質問されているうちに、小さい頃から何度も行ってきたために、形骸化してきてしまっているようにも思えた。今回のサミットで改めて日本の災害の多さを認識し、防災に対する意識を高めなくてはいけないと感じた。

<活動の様子>

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長野県上田高校 ランチ交流 @TGUISS

北陸新幹線サミットでもお世話になっている、長野県上田高校の生徒が本校へ来校しました。
上田高校の皆さん、足を運んでいただきありがとうございました。
長野県上田高校の皆さんとは、本校のボランティア部の活動をきっかけにコネクションができ、その後は北陸新幹線サミットなどでもお世話になりました。本校のSGH事業は本年度で終了いたしますが、今後とも長野県上田高校の皆さんと交流が続けられましたら幸いに思います。

 

フィリピン研修2018 事後学習 フィリピン日系人2世の日本国籍就籍活動について

2019年7月26日(金)

フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)の田近様お迎えし、昨年度(2018年度)本校の海外研修フィリピンFWに参加した生徒9名を対象にご講話いただきました。講話では、日本とフィリピンの歴史的な関係をふまえながら、特にフィリピンへ移民した日本人が現地でどのような人生を送り、そこで生まれた日系人2世以降の方々が、戦前や戦後をどう過ごされたか、様々な映像資料と共にお話いただきました。昨年度中の研修では学べなかったことも多くあり、生徒にとって大変学びのある時間となりました。

<講話の様子>
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<生徒の感想>
平成に生まれ、戦争の在り方が変わった時代の環境で育った私たちにとって、日系2世の方の辛い経験や境遇の全てを理解することは難しいと思いました。しかし、今回の講話や映像、資料などの学習を通して、様々な困難に立ち向かってきた2世の方々の心情を少しでも理解できたらと思います。
(5年生女子)

第1回学校説明会 課題研究ブース

7月20日(土)に今年度第1回目の学校説明会が実施され、課題研究ブースではSSH・SGH合同での展示、および発表となりました。例年よりも多くの方が学校説明会に来場され、発表教室が満員になる時間帯もありました。今回は拡大された研究ポスターの展示を中心に、いくつかの研究チームには口頭で来場者向けに研究の紹介プレゼンをしてもらいました。特に小学生から人気を得ていたのがSSHの研究チームによる公開実験(ルミノール反応による発光)で、SGH分野でも体験的なコーナーを設けることを真剣に考えてしまうほどでした。
第2回の学校説明会は10月の実施で、同じく課題研究ブースにて展示、発表がある予定です。

<生徒の活動の様子>

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ISSチャレンジSGH部門 中間報告会 7月15日

1学期の末となり、今年度の研究活動もすでに4か月が経ちました。7月15日(月)のこの日は研究の進捗状況を共有するという目的で、ISSチャレンジSGH部門の中間報告会をおこないました。異学年の生徒4チームで1グループを作り、各チームから研究の状況や困ったこと、今後の方向性などについてフィードバックしあう時間となりました。この日は学期末テスト後ということもあり、予定よりも参加者が少ないという状況になりましたが、参加した生徒からは好評でした。研究で行き詰っていることを打ち明け、先輩から助言をもらえたことで夏休みで何に取り組むか決められた、というチームもあったようです。

<中間報告会の様子>

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第4回Global Café ガチリン

7月12日(金)の放課後、本校の高校生が福島の高校生と原子力発電についてSkypeディスカッションを行いました。原発について課題研究をしている生徒だけでなく、興味を持った後期課程の生徒が複数名参加しておりました。
表題にある「ガチリン」は福島県立福島高等学校の生徒さんの取り組みです。福島高等学校が実施されているリベラル・ゼミ講義(本校で言うところのGlobal Cafeや課題研究支援セミナー)をきっかけに、生徒が自主的にテーマを掲げ、ワークショップなどの企画運営を主導する「リベラルゼミ・ダイアログ」という活動が始動されました。そのリベラルゼミダイアログの活動の中で、東京電力福島原発事故についての「国会事故調報告書」を輪読することから開始されたものが「ガチ輪読会」で、略してガチリンと称されているそうです。

<生徒の活動の様子>

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第3回Global Café 慶應義塾大学教授の駒村圭吾先生を迎えて

6月19日(水)に第3回Global Café(Specialist Lecture)を行いました。今回の講師は慶應義塾大学常任理事で法学部教授の駒村圭吾先生。テーマは「憲法と家族ーリーガル・マインド(法的思考)の本質とは何か?-夫婦同氏問題を考える・同性婚の実現を求めて-」。「家族」という切り口から憲法や法的思考の問題を考えさせられる問いがたくさん提供され,生徒からも多くの質問が挙がり,熱気あふれる回となりました。

<生徒の感想より>
・法的思考の根本(我々は何を基準に物事を判断しているか)から、実際の事件を題材にして人々の主張や法律の矛盾点を解明する所まで、人々の論理について沢山知る事ができて勉強になった。先生の話し方に自信と知識が詰まっていて説得力があった。
・「正しい」と「善い」の違いがすごく分かり易くためになった。私も「正しい」と「善い」をしっかり見分けなくてはと強く思ったのと同時に、何故人間は正義の話よりもgoodの話をしたがるかもっと聞いてみたかった。
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第3回課題研究支援セミナー開催 立教大学社会学部教授 長有紀枝教授を迎えて

6月19日(水)に立教大学社会学部教授長有紀枝先生をお招きして、第3回課題研究支援セミナーを開催しました。今回のテーマは「難民問題から世界と日本を考える-日本は難民に冷たい国か?」。日本人も難民になる可能性は十分にあるけれど、だれが助けてくれると思いますか?という刺激的な問いに参加生徒は深く考えさせられていました。講演後にも長先生に質問をしに行く熱心な生徒もおりました。この日は第3回のGlobal Caféも放課後にあり、専門家の方々によるレクチャーが充実した日となりました。

<生徒の感想より>
・今回のご講演を聴く前までは、難民についての知識が浅かったが、今回多くの知識を得、様々なことについて考えることができた。今後の日本のあるべき姿勢についても考えさせられた。
・日本という災害大国で暮らすということには、いつ難民になるかわからないという可能性もあると気づかされた。世界・日本の難民問題に耳を傾けて、知ろうとすること、もし自分が難民になったらどうして欲しいか、どんな対処が必要か考えたい。

2019年度 第1回外部評価会 6月15日(土)実施

6月15日(土)に今年度のISSチャレンジ参加者を対象とした外部評価会を開催し、大学の先生方をはじめとした方々から助言をいただきました。参加したのは15チーム。また助言者として、東京学芸大学 出口利定学長・狩野賢司先生をはじめ大学の先生方と泉旺同窓会・啓泉会の先輩方が出席してくださいました。生徒の感想からは「自分の研究にある数多くの欠点に気づくことができてとても良かった。特に自分がやりたいことは山ほどあるため、テーマが莫大になってしまったり、内容が少し矛盾してしまったりしたことが分かったので、より焦点化しようと考えた。」など、助言を得てさらに研究を良いものにしていこうという意欲が感じられました。外部評価会は2学期以降も継続して実施します。

<外部評価会の様子>

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