TGUISSのSSH事業(第2期)概要
目的
指定1期目に行った国際バカロレア(以下,IB)の教育プログラムに関する実践的研究の実績を踏まえ、実社会の状況を取り込んだ探究的な学びや活動を提案する。さらに、その学びによってグローバルな視野と柔軟な科学的思考力を有し、社会に変革をもたらす科学技術人材を育成することを目的とする。
目標
授業開発および理数探究活動の両輪によって、実社会の課題解決に目を向け、科学的なアプローチでその第一歩を踏み出す“SOCIAL CHANGE”の視点を生み出したいと考える。そのために、「SS科目(数学・理科・家庭科)」や「SSIB講座」のさらなる深化と拡張を目標とし、中高一貫6年間のカリキュラム・マネジメントを通じて、学習の方法(ATL※)の視点に立った生徒の資質・能力の定量化と分析により研究開発を進める。また、課題研究を含む理数探究活動においては、種々の研究スキルの育成につながるシステムの構築と評価方法の確立を目標とする。
※ATL: IBの教育プログラムの中で、「Approaches to learning」と呼ばれる「学習の方法」を表す。具体的には、コミュニケーション、社会性、自己管理、リサーチ、思考等の汎用的な能力・スキルのことである。
仮説
【仮説1】
実社会の状況を取り込んだ探究的な学びを実現する授業設計は、グローバルな視野と柔軟な科学的思考力の育成に有効である。
【仮説2】
生徒課題研究および理数探究活動は、課題発見力、情報収集力、分析・評価力、自律的活動力、コミュニケーション力等の研究スキルの育成に資する。
【仮説3】
仮説1・2における中高6年間の授業と課題研究のスパイラルは、生徒にSOCIAL CHANGEの視点をもたらす。
概念図