令和5年度活動の報告

東京都内SSH指定校合同発表会

2023/12/17(日)

12月17日に開催された「東京都内SSH指定校合同発表会」に参加しました。本校からは、口頭発表、ポスター発表では他校の生徒と活発に議論することができました。見学に参加した前期課程の生徒も意欲的に質問していました。

◇参加生徒の感想(一部抜粋)◇
今回の発表会では30以上の口頭発表並びに中高生によるポスター発表を聞くことができ、同年代の中高生が化学・数学・地学・物理・情報・生物に関連する様々なテーマで研究を進めていることを肌で実感することができました。自分自身も実際にポスター発表を行い、聞いてくださった生徒さんや先生方に自分達の研究を思う存分伝えることができたことはとても楽しくあり、良いフィードバックを貰えた事は自分たちの研究の意義があることを感じ自信にもつながりました。閉会式の講話でもおっしゃっていたように、駆け出しの「サイエンティスト」として今後も研究を続けより改善していきたいと考えます。
  

令和5年度Tokyoサイエンスフェア

科学の甲子園東京都大会

2023/11/12(日)

11月12日に開催された「Tokyoサイエンスフェア(科学の甲子園東京都大会)」に参加しました。
東京から50校の学校が集まり、午前中には筆記競技、午後には実技競技を行いました。
 

本校代表として参加した生徒のコメント
  • 科学は得意分野でない私でもチームのみんなと協力合い、一生懸命励むことができました。楽しい1日でした!
  • 元から科学が好きだったのもあり、問題の着眼点が普段の自分たちでは思いつかないものでとても難しかったけれど、解きがいのある問題ばかりでした!また、普段学校ではない協力できるテスト形態だったのでとても面白かったです。
  • 大会での経験は非常に刺激的で、特に新たな科学的な発見に触れることができて興奮しました。また、協力とチームワークが成功の鍵であることを学び、今後の科学的な課題にもより意欲的に取り組みたいと感じました。
  • 取り組むための知識、閃きを仲間と共有しながら挑むのはとても面白かったです!孤独なテストと違ってやりがいを感じながらチームの力を出し切ることができたと感じます。

研究発表会及び表彰式

2023/11/25(日)

11月25日に開催された「Tokyoサイエンスフェア(研究発表会及び表彰式)」に参加しました。本校からは、ポスター2件、英語プレゼンテーション1件を発表しました。

◇参加生徒の感想◇
11月25日に見学した研究発表会では、幅広い分野からの研究があり、特にバイオマスエタノール、カゼインプラスチックとお茶のカテキンに関する研究に興味を持った。また、Tokyoサイエンスフェアの一環である東京理科大学栄誉教授の秋山仁先生による講演では数学の応用や興味深い側面が紹介された。このようなイベントは若い科学者たちの能力を育む素晴らしい場であり、生徒たちの成果や情熱は将来の科学の発展に期待を持たせるものだと感じた。

令和5年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会

2023/8/9(水)・10(木)

神戸で開催された令和5年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会にて、本校生徒の発表「一般化されたフィボナッチ数列の加法定理について」が、ポスター発表賞を受賞しました。
また、全国の学校の研究発表を通して、今後の研究につながる知見を得たり、学びを深めたりする機会となりました。そして何よりも、研究の楽しさ、おもしろさを改めて感じることのできた二日間でした。

生徒のコメント

◇受賞生徒のコメント◇

  • 他校のレベルの高い数々の研究に刺激を受けた有意義な2日間でした。互いの研究について全国から来た他校の生徒や教員の方々と議論することができる機会というのは滅多にないので今回参加できて嬉しいです。研究はこういうのも含めて面白いと実感しました。
  • 研究発表会参加者のレベルが高く、このような場で発表する経験を得られたことを嬉しく思います。代表校として選ばれた他高校の研究はどれも社会に良い影響を及ぼそうとする心意気が感じられ、世界を見る視点が広がったように思えます。ポスター発表賞という形で審査員の方々に評価していただけたことで研究を続けていて良かったと感じています。非常に貴重な二日間でした。

◇参加生徒のコメント◇

  • SSH神戸研修では様々な学びや刺激を得ることができました。自分のもともと興味があった研究からは新たな側面からの情報を得られ、それまで知らなかった内容の研究でも発表者の方の丁寧な説明、質問への返答から世界が少し広くなったように感じました。また、発表の仕方や研究方法、データの使い方など、参考になるものも多くありました。先輩方の日々の学びに対する姿勢や時間の使い方、人との関わりなど、日常面でもとても良い刺激を得ることができ、先輩の偉大さも感じられました。少しでも先輩に近づけるように、日々努力し、これからもたくさん学んでいきたいと思います。
  • 今回の見学では、自分の興味のある分野だけでなく、異なる分野の研究に触れる機会もあり、新しいアイデアを学ぶことで知識が広がることを実感した。研究者同士のコミュニケーションや交流から、学問の共有と協力の重要性を再認識し、高校生同士でも協力しながら素晴らしい研究を進めることができることを実感した。
  • 様々な分野・テーマの研究があり、話を聞けば聞くほど一つでも多くの発表を聞きたい!とワクワクし、2日間会場を歩き回りました。全国の高校生が頑張っていると言うことを実感でき、研究へのモチベーションがとても上がりました。高校生として、そして研究者として、他では得られないような多くの刺激を受けた2日間でした。
  • 今回一番印象に残ったのはほとんどのグループがとても楽しそうに発表をしていることでした。この発表会にはいい意味で変な人が多くいました。質問をすると目を輝かせながら自分の分野について語る、その学問に真摯な姿勢は私も今後の勉強の中でも見習いたいと思います。

スタディツアー

本校のSSH事業は、科学技術によって社会に変化(Social Change)を起こす人材の育成をテーマにしています。今夏、SSH事業の一環として、生徒が自身の課題研究を深めるための、生徒企画による「スタディツアー」を3件実施しました。

ロボットの最先端を探る~サイバニクスツアー~

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2023/8/3(木)

東京大学新領域創成科学研究科人間環境学専攻アンビエント・メカトロニクス研究室を訪問し、山本晃生教授にお話を伺うことができました。静電気力を活用したアクチュエーション技術の研究について詳しくお話しいただくとともに、生徒の研究についても様々な助言をいただくことができました。実験室では静電アクチュエータ上で紙を自由に操作する様子を見せていただき、また画面の映像の凹凸に合わせて圧力刺激を感じられるコントローラーを体験させていただくなど、とても貴重な体験をすることができました。

2023/8/25(金)

ロボットの最先端を探るツアーの2日目をつくばにて実施しました。産業技術総合研究所 情報・人間工学領域 インダストリアルCPS研究センター フィールドロボティクス研究チームの神村先生、山本先生に最先端のロボット研究を紹介していただき、生徒の研究への貴重な助言をいただくことができました。また、茨木県立つくば工科高等学校では高校生たちがロボット作製を行っている様子や充実した設備を紹介していただきました。サイバーダインスタジオでは、世界初の装着型サイボーグHAL(Hybrid Assisted Limb)の装着体験も行い、生体電位信号をセンサーが検出してHALが動作することを体感することができました。これらの経験を今後の研究に活かしていってほしいと思います。

食虫植物の神に会えるってよ!~食虫植物ツアー~

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2023/8/17(木)

まず大阪市北区にある日本分析化学専門学校を訪問し、これまでの研究成果を「ウツボカズラの酵素液における抗菌作用の検証」というタイトルで発表しました。その後、日本分析化学専門学校の生徒がこれまでに行った研究の概要を伺いました。また、体験実験を2つ実施してくださいました。

次に、大阪市鶴見区にある咲くやこの花館を訪問しました。ここでは、バックヤードにおいてウツボカズラの栽培のお話を伺ったり、開催中の特別展「虫を食べる植物展」のツアーに参加したりしました。また、生徒が作成したポスターを展示してもらい、咲くやこの花館の城山館長から研究に関してアドバイスをいただきました。

2023/8/18(金)

兵庫県加西市にある兵庫県立フラワーセンターを訪問しました。ここは食虫植物に関して国内有数の展示数を誇っており、「食虫植物の神」と呼ばれるほどウツボカズラの栽培に関して有名な土居さんがいらっしゃいます。土居さんの教えのもと、バックヤードにあるウツボカズラの消化液をサンプル採取しました。また、温室を案内して頂いたり、ウツボカズラに関連する様々なお話を聞いたりしました。温室に展示されている食虫植物の数も非常に多かったのですが、バックヤードにあるのはその比ではなく、尋常でない数のウツボカズラが栽培されており、圧倒されました。採取させて頂いたサンプルの数は非常に多く、生徒のこれからの研究はさらに充実したものになるでしょう。

脱炭素社会への扉を開けよう!~東北スタディツアー~

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2023/8/23(水)

はじめに、福島県郡山市にある、産総研再生可能エネルギーセンターを訪問し、日本における再生可能エネルギーの技術開発や活用の可能性についてお話を伺い、施設を見学しました。高大な敷地には研究のための多種類の太陽光パネルや風車、地中熱(地熱とは別)の活用設備があり、それらがなぜ、どのようにそこで活用されているのかについて学びました。

午後は福島市へ移動し、SSH校として長く伝統のある福島県立福島高等学校のみなさんと交流させていただきました。福島高校の二つの研究発表はいずれも再生可能エネルギーや原発の後処理に関わる重要でハイレベルな研究でした。本校の生徒の発表にも多くの質問をいただき、よい交流になりました。

2023/8/24(木)

2日目は、福島県の双葉町にある「東日本大震災・原子力災害伝承館」と富岡町にある「東京電力廃炉資料館」を訪問し見学しました。いずれの施設も東日本大震災の福島第一原子力発電所の事故後に開設されていますが、それぞれの施設がある周囲の状況・町の様子も初めて目にした生徒が多く、展示内容を含めて多くの学びがありました。「現場を実際に見る」ことの重要性を実感させられた研修となりました。

SSIB講座

SSIB 化学講座 「物質の構造から理解する化学実験」

2023/8/23(水)・24(木)

東京学芸大学基礎自然科学講座分子化学分野 前田 優教授、山田道夫准教授のご指導の下、SSIB 化学講座 「物質の構造から理解する化学実験」を行いました。第1部は炭素原子のみからなる炭素同素体の構造と性質についての講義やクロマトグラフィーによる分離実験を行いました。第2部では身近な化合物の単離(講義・実験)として、身近な飲み物からカフェインを抽出してTLCで分離・確認しました。第3部では有機合成化学入門として、様々に条件を変えてアルコールの脱水反応を実験しました。NMRによる講義や演習も行いました。大学の施設を活用して発展的な実験を行うことができました。また、講義後には、生徒の課題研究の助言・指導・NMR測定も行っていただくことができ、大変有意義な2日となりました。

校内での取り組み

ISSチャレンジ外部評価会

2023/10/14(水)

10月14日の午後、ISSチャレンジエントリー者を対象に、外部評価会を実施しました。東京学芸大学の先生方と本校卒業生を評価員としてお迎えし、対面・オンラインのハイブリッド形式での開催となりました。
他のチームの生徒、教室担当教員、卒業生、大学の先生方がそれぞれの視点から意見や質問を交わし、それぞれの研究を深める機会となりました。
評価会終了後は、自然と卒業生を中心にインフォーマルな交流会になりました。先輩たちの在籍当時の熱い思いや今も向上し続ける行動力を目の当たりにし、生徒たちにとって、とても刺激的な時間となりました。

夏季各種生徒研修報告会

2023/9/28(木)

放課後、夏休み中に行なわれた各種生徒研修の報告会を実施しました。7件の報告をお互いに聞き合い、最後に議論をし合いながら、研究に対する気持ちを高め合うことができました。

ポスター作成相談会・研究相談会

2023/8/21(月)

卒業生による研究ポスター作成相談会・研究相談会を実施しました。ポスター作成の工夫や研究の方向性などへのアドバイスを、先輩から個別にじっくりと伺うことができました。

サイエンスカフェ「ISS データサイエンス・ワークショップ」

2023/7/10(月)

本校卒業生2名を講師に招き、「ISS データサイエンス・ワークショップ」を実施しました。
“ステップバイステップで学ぶ多重線形回帰分析”をテーマとし、回帰分析のエッセンスを学んでいきました。
Pythonでの分析を、わかりやすい例を用いながらグループワーク形式で行いました。
課題研究の中でも、回帰分析が必要となるものもありますので、今回学んだことをぜひとも自身の研究に生かしてもらいたいところです。
(講師の先生方より)

  • 本日の講座を通して統計学及びデータサイエンスの有用性と面白さを少しでも感じてもらうことができたら嬉しいです。この講座で学んだ知識を是非課題研究のレベルアップに活用してください。
  • 仮説を立てて検証するプロセスやデータを読み取る力は、分野を問わず今後さらに重要となってくるスキルです。今回の講座で得た知識を是非課題研究だけでなく、他の教科での学びにも活用してみてください。

「ISSチャレンジ」研究者ミーティング

2023/5/29(月)・7/10(月)・9/28(木)

校内課題研究コンテスト「ISSチャレンジ」のサイエンス部門にエントリーした生徒対象に、研究者ミーティングを開きました。今年度のサイエンス部門は、70グループのエントリーがあり、129名の生徒が自然科学系の研究に取り組むことになります。第1回目では、全体的な研究の進め方のポイントなどを担当教員から説明しました。
今後、定期的にミーティングを開き、進捗状況の確認や各外部発表の情報共有などを行なっていく予定です。