東京学芸大学では、附属学校園での教育実習が9月・10月の2期に分けて行われています。
本校でも9月初旬より将来教師を目指す学生が各教科で授業を行っています。実習中の先生方の声をお届けします。
◆オリジナリティーのある授業作りを目指しています
「生徒に楽しく学んでもらえることを第一に、様々な視点から動画や実体験を用いて、オリジナリティーのある授業を作り上げました。一方で自分が想定していたように授業を進められないことや、指示が伝わらない場面もありました。しかしながら、生徒や先生方に支えられ、有意義な教育実習を送ることができています。この経験を活かして、英語の教師として、成長していきたいと思います。 」

◆授業での活発な反応で、これまでの苦労がすべて報われました
「3年生の化学入門の授業では実験の事前準備や、当日に実験を安全かつ円滑に進めるための工夫を考えることが大変なポイントです。また、4年生(高校1年生)の生物基礎の授業では動画教材を活用した授業を展開しましたが、興味を引き、学習内容について理解を深めてもらえるような動画にするために、効果的な脚本や撮影方法、編集方法を工夫することが大変なポイントです。」
「生徒の『わかった!』、『すごい!』などのリアクションや、活発な反応を見ると、『妥協せずに教材作りに向き合ってよかった!生徒と向き合ってよかった!』と、これまでに積んだ苦労が全て報われるような気がします。学校は教師にとっても学び舎であるということを実感することができ、有意義な実習となっています。」

◆授業のたびに工夫したいところが増えていき、日々時間との戦いです
「私が中学生のとき、社会科は完全に暗記する教科でした。『なぜ、この出来事が起こったのか?』を他分野、他教科の知識も総動員しながら考え、表現しようとする国際中等学校の生徒たちの姿はとても新鮮で、楽しそうで、毎日刺激を貰っています。生徒の質問や疑問からヒントをもらい、私自身のものの見方も広がってきたように思います。授業を行うたびに工夫したいところ、伝えたいこと、もっと追究したいことが増えていき、実習期間は日々時間との戦いです。教材研究をすればするほど学問の奥深さを感じるばかりです。1日1日貴重な経験ができることに感謝をしながら、できるだけ多くの課題を持ち帰ることができるように頑張っています。」

◆『生徒たちに何を教えたいのか』が明確になってきました
「初めての教育実習で、どう振る舞うのか、授業をどう構成していけばよいのか、今まで大学で勉強はしてきましたが行動してみようとなると難しかったし、始めはたくさんの生徒の名前を覚えることで精一杯でした。しかし、頻繁に担当クラスに訪れたり、指導してくださっている先生方の授業を参観したりするうちに、『生徒たちに何を教えたいのか』が明確になってきました。実際に授業をしてみるとトラブルや自分が思い描いていなかった生徒からの反応があり、授業中混乱することもありましたが、うまくいかないことがあるんだということを痛感したと同時に、次までには改善して、より生徒にわかってもらえる授業をしていこうと、やる気がみなぎりました。」

教育実習生控室では、授業時間中も空き時間の先生方は授業準備に余念がありません。
よりよい授業のために毎日頑張っています!