IB教育とは
【IB World School とは】
IB World School とは、スイスのジュネーブに本部のある非営利教育財団法人である国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization 略称IBOまたはIB)によってIBOが提供する教育プログラムを実施していると認定された学校のことで、IB加盟校とも言われます。
本校は2010年2月5日にIB World Schoolに認定されました(MYP認定校)。日本では全国の国公立中学校・高等学校・中等教育学校で初めての認定です。
また、本校は2015年3月31日にはDP認定校にもなり、MYPとDPのIB一貫教育を実践する初の国公立学校となりました。
国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization)
認定証
- 国際バカロレア機構のホームページにある、本校紹介ページへはこちらへ
http://www.ibo.org/school/003872/
- 文部科学省IB教育推進コンソーシアムの
ホームページはこちらへ
https://ibconsortium.mext.go.jp/
国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization)とは?
国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization)は、優れた国際教育のプログラムを提供し、世界共通の大学入学資格を授与することを目的として、世界のインターナショナルスクールの教員と保護者で1968年に設立した非営利教育団体です。
現在では、大学入学資格を授与するのみならず、卓越した国際教育のプログラムを提供することで、国際的な若者の育成に貢献しています。
国際バカロレア機構の理念は以下の通りです。
この目的のため、IBは、学校、政府、そして国際機関と協力しながら、高度な国際教育プログラム及び厳格な評価を開発しています。
IBのプログラムは、世界中の児童・生徒に対し、他の人たちをその違いと共に理解し、自分と異なる人々にもそれぞれ理があり得ることが分かる、行動的で、共感する心を持つ生涯学習者となるよう働きかけています。
(国際バカロレア機構ホームページhttp://www.ibo.org/より)
この理念のもとに、IBは以下のような児童・生徒の育成を目指しています。
・考える人
・信念のある人
・挑戦する人
・振り返りができる人
・コミュニケーションができる人
・バランスのとれた人
国際バカロレア機構のプログラムの種類は?
国際バカロレア機構が提供するプログラムの種類は4種類です。
初等課程 |
3歳~12歳 |
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中等課程 |
11歳(小6)~16歳(高1) |
本校では1年(中1相当)から4年(高1相当)の4年間のプログラムとして認定をうけています。 |
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ディプロマ課程 |
16歳(高2)~19歳(高3) |
本校では5年(高2相当)から6年(高3相当)の2年間のプログラムとして認定をうけ、日本語と英語でDPを実施するデュアルランゲージDPコースを設置しています。 |
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キャリア関連教育課程 |
16歳(高2)~19歳(高3) |
本校では |
最終試験があるディプロマ課程(Diploma Programme)とは異なり、中等課程プログラム(Middle Years Programme)では、学習内容は各国の各学校がナショナルカリキュラムを各国の言語で教えられるような柔軟なカリキュラムの枠組みと捉えることが出来ます。
本校では、中等課程プログラム(Middle Years Programme 略称:MYP)は教育基本法における日本の教育が目指す方向と、本校の理念と育てたい生徒像と合致する点が多く、また、新学習指導要領で求められている「活用力」の育成にも役立つと考え、中等課程プログラム(Middle Years Programme)を1年生から4年生の全生徒を対象に行っています。
また、英語と日本語でDPを実施するDPの認定を受け、5年(高2相当)、6年(高3相当)の2年間で選択者を対象にDPプログラム(Diploma Programme)を行っています。
ATLスキル(Approaches to learning 学習のアプローチ)とは?
各教科での学習目標に到達するためのツールです。
ATLのそれぞれのスキルについて、どの程度身につけているかを確認することで、よりよい学びを目指すことができます。
・現在私ができているスキルは何か。
・どのスキルをさらに向上させることができるか。
・これから身につけられるスキルは何か。
Communication Skills |
Social Skills |
Self-management Skills |
Research Skills |
Thinking Skills |
---|---|---|---|---|
コミュニケーション |
社会性スキル |
自己管理 |
リサーチ |
思考スキル |
・Communication コミュニケーション |
・Collaboration 協働 |
・organization 組織 ・Affective 情動 ・Reflection 振り返り |
・Information literacy 情報リテラシー ・Media literacy メディアリテラシー |
・Critical thinking 批判的思考 ・Creative thinking 創造的思考 ・transfer 転移 |
MYP(Middle Years Programme 中等教育プログラム)の特徴は?
MYPは11歳から16歳までの生徒を対象としたプログラムで、生徒が創造的、批判的、内省的思考を身につけることを促す学習の枠組みを提供します。MYPでは知的な課題を重視し、各科目の学習内容と実際の社会を結びつけるよう生徒に働きかけます。これにより、コミュニケーションや多様な文化の理解、グローバルな関わりのためのスキル、つまりグローバルリーダーとなる若者に欠かせない要素を育成します。
MYPでは、以下のような取り組みを行います。
• 生徒の知的、社会的、感情的、身体的な発達に、全人的(ホリスティック)に取り組む。
• 生徒が複雑な問題に対応し、未来に向けた責任ある行動をとるために必要な、知識、 姿勢、スキルを育む機会を与える。
• 8つの教科を通して、幅広く深い理解が得られることを保証する。
• 生徒が自国の文化と他国の文化を理解できるよう、2つ以上の言語の学習を義務づ ける。
• 生徒に、コミュニティーの奉仕活動に参加できる力を身につけさせる。
• 進学や就職、生涯にわたる学習に取り組めるよう生徒を導く。
(国際バカロレア機構発行のMYP各教科ガイドより)
MYPには、包括的な12の「重要概念」(Key Concepts)と、教科や科目特有の「関連概念」(Related Concepts)の2種類の「概念」があります。これらの概念をもとに生徒が学習する内容と実社会とを結びつける役割をする6つの「グローバルな文脈」(Global Contexts)があります。
MYPはこれら「重要概念」「関連概念」「グローバルな文脈」を通して教えられます。
本校では、「概念」を具体化するために教科間連携や表現活動・言語活動、英語および英語以外の言語の学習などを重視した授業や活動を展開しています。
【DPプログラムとは?】
DP(Diploma Programme ディプロマプログラム)の特徴は?
DPは16歳から19歳までの大学入学前の生徒を対象とした、綿密に設計された教育プログラムです。幅広い分野を学習する2年間のプログラムで、知識豊かで探究心に富み、思いやりと共感する力のある人間を育成することを目的としています。また、多様な文化の理解と開かれた心の育成に力を入れており、さまざまな視点を尊重し、評価するために必要な態度を育むことを目指しています。
DPでは、幅広い学習分野を同時並行して学ぶのが特徴で、生徒は「言語と文学」(グループ1)と「言語の習得」(グループ2)で計2言語、「個人と社会」(グループ3)から人文または社会科学を1科目、「理科」(グループ4)から1科目、「数学」(グループ5)から1科目、そして「芸術」(グループ6)から1科目を履修します。多岐にわたる分野を学習するため、学習量が多く、大学入学に向けて効果的に準備できるようになっています。
生徒は、6つの教科からそれぞれ1科目を選択します。3科目を上級レベル(HL)、その他を標準レベル(SL)で履修します。IBでは、HL科目の学習に240時間、SL科目の学習に150時間を割りあてることを推奨しています。HL科目はSL科目よりも幅広い内容を深く学習します。
いずれのレベルにおいても、さまざまなスキルを身につけますが、特に批判的(クリティカル)な思考と分析に重点を置いています。2年目の11月に実施されるIBによる外部評価で生徒の学力を評価します。また、多くの科目で、科目を担当する教師が評価する内部評価の課題を課しています。
(国際バカロレア機構発行のDP各科目ガイドより〔一部改変あり〕)
本校では、英語と日本語による2言語でDP授業を開設しています。6科目のうち3科目は英語で、3科目は日本語で学習します。
DP(Diploma Programme ディプロマプログラム)における「コア」とは?
DPで学ぶすべての生徒は、プログラムモデルの「コア」を形づくる次の3つの必修要件を履修します。
「知の理論」(TOK:theory of knowledge)では、批判的(クリティカル)思考(シンキング)に取り組み ます。具体的な知識について学習するのではなく、知るプロセスを探究するコースです。「知識の本質」について考え、私たちが「知っている」と主張することを、いったいどのようにして知るのかを考察します。
「創造性・活動・奉仕」(CAS:creativity, activity, service)は、DPの中核です。CASを通じて生徒たちは実社会の中の、いわば実地の場において「IBの学習者像」を自ら実践してみる機会を得ることになります。難易度の高いアカデミックな学習と同時並行して多岐にわたる活動を行うことによって学びを全人的なものとします。
「課題論文」(EE:extended essay)では、生徒は、関心のあるトピックの個人研究に取り組み、研究成果を4000語(日本語の場合は8000字)の論文にまとめます。生徒は、履修しているDP科目から1科目を選び、対象とする研究分野を定めます。また、EEを通じて大学で必要とされるリサーチスキルや記述力を身につけます。研究は、正式な書式で構成された論文にまとめ、選択した科目にふさわしい論理的で一貫した形式で、アイデアや研究結果を伝えます。
(国際バカロレア機構発行のDP各科目ガイドより〔一部抜粋〕)
TOK(Theory of Knowledge、知の理論) |
TOKでは知識がどのように構築されているのかについて、様々な視点から考えを深めます。多様な文化的ものの見方に関心を持ち、個人やコミュニティーが持つ知識の前提をさぐります。また、プレゼンテーションやエッセイの課題を通して、既に持っている知識を正当化する根拠を分析したり、現代の実社会に見られる諸課題を探究したりするスキルを身に付けます。 |
CAS(Creativity, activity, and service、創造性・活動・奉仕) |
創造的な活動、身体的な活動、奉仕的な活動について、CASアドバイザーの先生と相談しながら、自身で計画・行動・観察・振り返りを行い、自己の成長や他者との関わりについて深く考えていきます。授業外の時間を使い、2年間で150時間程度を目安にバランスよく取り組みます。本校では、CAS活動から得た学びを発信するリフレクションの機会を重視します。 |
EE(Extended essay、課題論文) 使用言語(日本語・英語)はどの科目で取り組むかによります。 |
課題論文は自律的に授業外で取り組む、必須の論文です。スーパーバイザーの助言をもとに生徒はDPで学習した科目の一つを取り上げ、研究課題を選び、論文を作成します。課題論文の執筆を通して生徒は取り組んだ学習領域をより深く理解することができます。またこれまで学んできたスキルや知識を活用する、またとない機会となるはずです。 |
IBの教員は?
MYPの科目を教える教員は、IB主催のMYPワークショプ(教員研修)に参加するか、校内もしくは近隣IB加盟校と合同の研修会に参加することが必要です。校長・副校長へも管理職のための研修が用意されています。
本校では、IBの授業を本校教諭と非常勤講師が担当しています。本校教諭の半数以上がIB主催のワークショップへの参加経験者です。今後も引き続き、ワークショップ参加者を積極的に増やしていく予定です。また、校内ではIBに関わる様々な校内研修も行っております。なお、DP担当教員は、全員が担当科目のDPワークショップに参加しております。
また、本校教員の中には、MYPやDPのワークショップリーダー(教員研修の指導者)の資格を持っている教員もおります。
【本校におけるMYP】
本校ではMYPの8つの教科群を次のように日本の教科と対応させて教えています。
MYP教科群 |
中学校学習指導要領の教科 |
高等学校学習指導要領の教科 |
---|---|---|
言語の習得 |
外国語 |
外国語 |
言語と文学 |
国語 |
国語 |
個人と社会 |
社会 |
地理歴史、公民 |
理科 |
理科 |
理科 |
数学 |
数学 |
数学 |
芸術 |
音楽、美術 |
芸術 |
保健体育 |
保健体育 |
保健体育 |
デザイン |
技術・家庭 |
情報 |
本校のMYPポスター
MYPにおけるパーソナル・プロジェクト(PP)とは?(本校におけるPersonal Project例)
パーソナル・プロジェクト(Personal Project)は、MYP最終学年に取り組むMYPの集大成のプロジェクトです。生徒は、自分選んだ創造的で革新的なゴールを達成するために、これまで様々な教科で学んだことやATLスキル(Approach to Learning、学習のアプローチ)を活用します。
パーソナル・プロジェクト発表会
パーソナル・プロジェクト作品
MYP(Middle Years Programme 中等教育プログラム)における教科とは?
MYPには8つの教科群があり、それぞれ等しく重要です。
言語の習得 言語と文学 個人と社会
理科 数学 芸術 保健体育 デザイン
(国際バカロレア機構ホームページhttp://www.ibo.org/より)
MYPにおける成績は?
MYPは評価規準(評価の観点)に準拠して各教科群とパーソナル・プロジェクトに成績がつきます。成績は7段階(1から7)で7がもっとも高い成績です。この7段階の成績は4つの評価規準(観点)A~Dそれぞれの到達度(各8点満点×4観点)の合計(32点満点)をもとにつけます。また評価規準ごとの到達度は、テスト、作品、プレゼンテーション、観察記録など多様な課題を通してつけられます。
本校ではIB World School として、1年から4年までMYPの評価方法に則り、評価規準にもとづく成績をつけています。
【本校におけるDP】
DP(Diploma Programme ディプロマプログラム)における教科とは?
本校では次の6教科7科目を開設しています。English AとEnglish Bはどちらか一つを選びます。他の5科目はDP生全員が取り組みます。
〔Studies in language and literature〕 English A: language and literature・HL |
〔Language acquisition〕 English B・HL |
---|---|
This exciting and demanding course aims to 1) promote students’ interest in and appreciation of English and English literature and 2) develop students’ powers of critical analysis and creative expression. By studying a wide variety of “texts,” both literary and non-literary, students will discover the fundamental connections between language, context and meaning. | This course is designed to help students become skilled English communicators in authentic situations. Students will study various types of texts ranging from news articles to blog posts. In addition to these texts, students will also read two works of literature. Intriguing issues of English-speaking cultures on topics from global issues to social relationships will be explored. |
〔言語と文学〕 日本語A: 文学・HL | |
日本語A文学では、日本語のテクスト特に文学作品の読解や言語を使った創造的活動を通じて、言語がいかに思考方法やもののあり方を維持しているか、あるいは言語がいかに思考方法やもののあり方に挑戦しているかについての理解を深めます。HLの規定に従って古典から現代文学までの広い時代を網羅し、翻訳文学・戯曲・映画などを通して異文化や関連した文芸分野への理解を深めます。 | |
〔個人と社会〕 歴史・HL | |
DP歴史では、世界史を古代から現代まで広く取り上げるのではなく、いくつかのテーマを選んで深く探究していくことになります。本校では、20世紀の世界史に関わるテーマ取り上げます。また、HL選択項目としては四つの地域世界のうちヨーロッパ世界を中心に学習していきます。様々な史資料の分析、調査、プレゼンテーション、議論、エッセイライティングを通して歴史的思考力を高めていきます。 | |
〔理科〕 化学・SL | |
化学の原理は、私たちが生活する物理的環境や生物システムの理解を支える土台となります。DP Chemistryでは現実事象の理解や解決のために、実験・研究スキルの習得と化学の基本原理の学習が一体となった学習をします。学習過程においては、実験デザインに関わる全ての活動を個人で行います。科学的な知識、実験観察の技能、思考力や判断力、コミュニケーション力、ICT活用力等、多様な能力やスキルをバランスよく習得していきます。 | |
〔Mathematics〕 Mathematics: applications and interpretation・SL | |
In this course, students will recognize and enjoy the increasing role that mathematics and technology play in a diverse range of fields in a data-rich world, studying precalculus, modelling, statistics, trigonometric functions, Voronoi diagrams and more. Furthermore, we focus on developing mathematical thinking and conceptual understanding by working on investigations in the context of real-world situations with discussions and group activities. | |
〔The arts〕 Visual Arts・SL | |
In DP Visual Arts students will experiment with a wide variety of genres and styles while exploring their own creative and cultural backgrounds. The course will focus on finding personal identity as well as understanding how the visual arts can affect society and the environment around us. Students will develop the ability to express their ideas for lifelong use. |
DP(Diploma Programme ディプロマプログラム)における成績は?
DPの各科目はMYPと同じく7段階評価です。
次のようにTOKとEEによる3点とあわせて45点満点となります。
・各科目7点満点×6科目=42点
・TOKとEEのA~E評価をマトリックスで換算した3点
TOK / EE |
A |
B |
C |
D |
E |
---|---|---|---|---|---|
A |
3 |
3 |
2 |
2 |
Failing condition |
B |
3 |
2 |
2 |
1 |
|
C |
2 |
2 |
1 |
0 |
|
D |
2 |
1 |
0 |
0 |
|
E |
Failing condition |
外部評価(最終試験などIBによる評価)と内部評価(教員による評価)によって最終成績が出されます。
DP資格の取得には、次の条件をすべて満たす必要があります。
・6科目(HL3科目、SL3科目)と3つの「コア」をすべて履修すること
・最終成績で45点満点中24点以上を取得すること
・HL3科目の合計が21点満点中12点以上であること。
・SL3科目の合計が21点満点中9点以上であること。
・TOKとEEの評価がそれぞれD以上であること。
DP(Diploma Programme ディプロマプログラム)に関するQ&A
<学校生活について>
- HRクラスは一般プログラム生と別になりますか。
・完全に分かれることはありません。一般プログラム4クラスのうち1または2クラスにDP生全員が一般プログラム生とともに所属する予定です。DPの授業の時のみ別々に学習します。
- 生活時程は一般プログラムの生徒と異なりますか。
・一日の生活時程はほぼ変わりません。
- 学校行事や生徒会活動は一般プログラム生と同様に行えますか。
・定期テストや、国際教養の時間の一部が異なりますが、スクールフェスティバル、スポーツフェスティバル、海外ワークキャンプなどの学校行事や、生徒総会、委員会などの生徒会活動については一般プログラム生と同様に行います。
- 部活動は一般プログラム生と異なりますか。
・CASの活動のひとつとして位置付けられる場合がありますが、活動自体は一般プログラム生と一緒に活動し、内容もほぼ変わりません。
<履修について>
- 高等学校卒業資格は得られますか。
・文部科学省の定める学習指導要領にも対応しているため、日本の高等学校卒業資格も与えられます。
- 途中でDPから一般プログラムへ変更することはできますか。
・同意書を受理してからのプログラム変更は認めていません。
- DPを選んだ場合、留学できますか。
・できません。DPの2年間において、途中でプログラムを離れることは認めていません。
- 編入生です。前の学校でDPを行っており、その中でTGUISSと同じ科目・同じレベルを選択していたものがあります。前の時間数をカウントに入れることはできますか。
・できません。
- 英語は得意ですが、日本語が苦手です。日本語で行う科目の課題を英語で行うことはできますか。
・できません。指定された言語で取り組むことが求められます。本校は日本語と英語で行うデュアルランゲージ・プログラムであり、日本語と英語の両方について高度な言語運用能力が必要です。
- 数学、化学、美術については、SL(Standard Level)のみの開講となりますか。
・はい。現在のところ「DPにおける教科とは?」にある科目・レベル・言語で開講します。
<編入学選抜検査について>
出願の詳細については、募集要項を併せてご確認ください。
- 5年4月編入学選抜検査を受けようとしています。DPと一般プログラムで迷っているのですが、合格後にプログラムを選択し直すことはできますか。
・できません。出願時にDPを選択し合格した方のみがDP生として認められます。合格後に一般プログラムへ変更することはできません。
- 5年4月編入学選抜検査を受けようとしています。一般プログラムとDPで、選抜の基準は変わりますか。
・出願時に選択するプログラムによらず、全く同じ検査で区別なく編入生の選抜を行います。ただし、DPを希望する場合、外国語作文の言語は必ず英語で受検する必要があります。
- DPを希望していますが、4年9月編入学選抜検査と5年4月編入学選抜検査のどちらで受検するか迷っています。違いは何ですか。
・5年4月の場合は、編入学検査の結果により決定されます。一方、4年9月の場合は、在校生として選考されます。ちなみに、5年9月および6年4月編入学選抜検査におけるDP生の受け入れは行っていません。
<進路について>
- IBディプロマ資格を取得すると、どのような進路に進めますか。
・DPの成績(IBディプロマ資格)を利用した大学進学について:
DPを利用して大学へ出願する場合、どのDP科目をどのレベルで選択したかが重要になる場合があります。
たとえば、大学から求められる条件として、「数学をHL(Higher Level)で選択し、7段階中6以上の成績を修めている」といった指定がある場合、本校の数学についてはSLとなっているため、この条件を満たさないことになります。本校では、理科の科目が化学に限定されており、数学と化学がともにSLのみの開講となっているため、理系分野の学部・学科において、出願条件に当てはまらないことが考えられます。その点について十分ご留意ください。
- ※以下の項目については、文部科学省IB教育推進コンソーシアムのウェブサイトの「学生・保護者のかたへ」
https://ibconsortium.mext.go.jp/student/
からの引用です。IB入試の動向については、参照先をご確認ください。
・DPの成績(IBディプロマ資格)を利用しない大学進学について:国際バカロレア資格は、国際的に通用する大学入学資格として、世界の多くの国々の大学において、大学入学資格として幅広く受け入れられています。また、海外の大学入学者選抜において国際バカロレアのスコアが広く活用されています。国際バカロレアを対象とした大学入試の例は、下記をご覧ください。
https://ibconsortium.mext.go.jp/wp-content/uploads/2019/05/国際バカロレアを活用した大学入学者選抜例%EF%BC%88平成29年10月時点%EF%BC%89%E3%80%80.pdf
DP生にはDPの成績だけでなく、一般プログラム生と同じように5段階評定による成績もつきます。したがって、DPの成績(IBディプロマ資格)による選考ではないタイプの入試に出願することも可能です。各科目の学習内容がDPと一般プログラムとでは異なっており、いわゆる一般入試での大学出願は難しいですが、AO入試等の特別入試への出願は可能です。
<その他>
- 費用について、一般プログラムとどのような違いがありますか。
・一般プログラム生の費用とは別に、DPプログラムを受けるための費用として年間50万円程度をお納めいただきます。また、2年目には外部評価の筆記試験受験料として10万円程度がさらに加わります。
IBに関する問い合わせ先は?
- IB全般に関する情報は
IBのホームページに英語、フランス語、スペイン語で閲覧することが出来ます。
http://www.ibo.org/
文部科学省IB教育推進コンソーシアムのホームページで閲覧することも出来ます。
https://ibconsortium.mext.go.jp/
- 日本におけるIB教育を統括しているのはアジア太平洋地域事務局です。
IB Global Centre, Singapore
600 North Bridge Road,
#21-01 Parkview Square,
Singapore 188778
Republic of Singapore
ibid@ibo.org
+65 6 579 5000
Fax: +65 6 579 5003