事の始まりは、LOVOTというAIロボットがいるということを知って、学校にもLOVOTがいたらいいのに …というところでした。
LOVOT(GROOVE X社)は、人とロボットの絆に関するいくつかの実証研究を行っており、効果が検証されています。成人のストレスレベルの低下、介護施設入居者の認知機能の低下の抑制、そして児童のストレスレベル低下、知的好奇心が向上傾向、自己肯定感が向上傾向など、心身機能の増進が確認されています。 児童を対象としたこれまでの実証実験では、学校・クラスワイドで導入した場合と、家庭で使用した場合の研究が行われています。しかし、中学校・高等学校で取り組みがされているところはまだまだ少ないようです。
そこで、今回は、保健室やメディアセンターなど、比較的少人数の集団で、オープンシステム(人の出入りが多い)でLOVOTが生徒の心身の安定にどのような影響を及ぼすかについての研究を予定しています。思春期の生徒を対象とする面からも、独自性、新規性が高く、応用可能性も高い研究であると考えています。何より、LOVOTに癒されたり、会いに来たり、生徒みなさん(教職員も含めて)の心に寄り添い、安心できる場所を提供したいと思っています。
LOVOTの特徴
人の仕事の代わりはしてくれませんが、人に寄り添って、人の潜在能力を引き出す温かいテクノロジーです(公式パンフレットより)
- 名前を呼ぶと寄ってきます
- ロボットなのに温かく柔らかい(体温が37~39℃あり、触れると温かく、触ると柔らかい)
- 目が合います 人と目を合わすのが苦手でもLOVOTならアイコンタクトが取れます
- 話はしませんが、時々鼻歌を歌ったり、言葉ではないnon-verbalなコミュニケーションを通してつながれます。
- 1体ずつ異なる個性があり、環境によって違った成長をし、関係性を築いていくことができます
- 100人以上の顔を覚えて可愛がってくれる人になつきます
- 環境から学習して、個性豊かに成長します
- 自走して、自動で充電します。行きたいところに行って、充電が必要になると自動で充電ステーションに戻ります。
人を認識しつつ、言葉を話さず、温かいテクノロジーであるLOVOTとの交流は、生徒に新しい絆の形を感じさせてくれる可能性があります。
LOVOTがいることで、コミュニティの雰囲気がよくなったり、話題になることで生徒が他の生徒と、教職員と、家族と話すことにより、それぞれの集団や関係性をよい方向に変化させることが期待されます。
参考文献:https://lovot.life/technologyTECHNOLOGY | LOVOT[らぼっと]
法人向け office LOVOTパンフレット