2025年10月23日(木)の放課後に、本校の卒業生を招き、社会人版「卒業生を囲む会」を実施したので紹介します。
今回は内閣府で高齢社会対策に携わる卒業生を招き、前半に講演、後半に座談会を行いました。
前半の講演では、内閣府が複数省庁にまたがる政策を総合調整する機関であり、防災、経済・財政、男女共同参画、高齢社会対策など、私たちの生活に近いテーマを「全体最適」の視点で取りまとめていることが紹介されました。
登壇した卒業生は、本校から一橋大学・大学院を経て2020年に入府。男女共同参画局、カジノ管理委員会、こども家庭庁(白書作成・国際担当・若者意見反映)などを経験し、「外務省以外でも国際的に働く機会は多い」「大学・ゼミ・卒論で鍛えた要点化と根拠提示は仕事でも役立つ」ことを、具体例を交えて語りました。
後半の座談会では、大学選びや交換留学、国家公務員総合職の試験・官庁訪問、配属・異動の実際まで、実務的な質疑が交わされました。

以下に生徒の振り返りを、部分的に抜粋して紹介します。
- 「ずっと省庁で働くことに興味があったので、入府後の仕事内容まで聞けて良かったです。進路選択の助けになりました。」
- 「先輩の進路の選び方に親近感を持ちました。これからも学校でいろんなことにチャレンジして様々な価値観を身につけたいです!」
- 「やりたいことを実現する道は一つじゃないと感じられました。自分の人生の先に、国政などの『遠いもの』がつながる可能性にワクワクしました。」
- 「高校留学か大学受験かで迷っていましたが、大学での交換留学という選択肢が広がりました。他学部履修で学びをカスタムできる話も参考になりました。」
- 「社会の仕組みづくりに個人として関わり影響を与えることができた、という経験のお話には心を動かされました。」
- 「先輩のお話を通して、これからもまずは様々なことに挑戦したり、自分自身の視野をまずは広げてみよう、と考えるようになりました。」
- 「普段から学校で学ぶ多角的な視点から物事を考えることが大人になって活用する大切なスキルだと考え、今からその能力を育んでいきたいです。」
- 「参加する前の将来への漠然とした不安から、大人になって働くことに対するイメージができて、心から参加して良かったです。」
なお本企画は、内閣官房内閣人事局による「国家公務員の出身高等学校への派遣」事業として、本校において実施したものです。