近年、社会の変化が大きく、そのスピードは以前に比べて増し、様々な課題が生じています。ここ数年、教育現場では、知識偏重型の学びではなく、各教科の学びを土台にしてそれを諸課題の解決に結びつける能力の育成が求められています。そのような中で、本校はIB教育の理念に基づき、教科の枠に閉じない学びの実現を目指しています。
今回は特色ある本校の教育活動のうちから、『Academic day』をご紹介します。『Academic day』は各学期に2~3回程度あります。この日の放課後は生徒たちの部活動を含めた諸活動と教員の会議等も全て中止し、生徒たちはそれぞれの探究活動に取り組みます。
その中で3年生を中心に、今年度初めて、「本意庵 ~*~」(ほいあん ~アスタリスク~)というものが7回開催(途中から5年生(高校2年生)も参加してくれました!)されました。各教科の学びから今までの生活を振り返り、また今後の人生に照らし合わせながら、道徳的・哲学的・倫理的な考え方を基にそれらを接着剤のように働かせながら学びをつなぎ合わせて対話・思考する空間です。副題のアスタリスクは6つの「Co」を意味しています。communication(対話) ・collaboration(協働) ・compilation(編集)・cocreation(共創) ・concerto(協奏) ・connection(結合) です。
生徒たちからは、もっと頻繁に開催して欲しい・気になっていた社会のことや人間の本質に関わる深い問いについて考えた・部活動にして欲しい・ひとつのテーマからそれが着火材となって関連している別のテーマの話になっていった・トピックが千変万化して楽しい といった意見がありました。これからもより一層、普段の各教科の学びが特色ある様々な活動によってつながり、そして深まっていくことを期待しています。