ごあいさつ
東京学芸大学附属国際中等教育学校ウェブサイトにようこそ!
令和7(2025)4月に着任した校長の雨宮真一です。
本校は、国立大学法人東京学芸大学が設置する男女共学の中等教育学校です。国際バカロレア(IB)の教育プログラムを実践しています。
創立は平成19(2007)年とまだ歴史の浅い学校ですが、そのルーツは、昭和22(1947)年創立の東京第三師範学校附属中学校(後に「東京学芸大学附属大泉中学校」と改称)および昭和49(1974)年創立の東京学芸大学附属高等学校大泉校舎にまで遡ります。両前身校とも我が国における海外帰国生徒教育研究・実践のパイオニア校であり、本校もそのDNAを受け継いでいます。現在も生徒全体の約40%が帰国生徒または外国籍の生徒であり、そのような生徒の特性を生かして、特色ある外国語教育ならびに国際理解教育を積極的に進めています。
本校は創立以来、
- グローバルな視野の育成
- 多文化共生の教育
- 多様性と共通の価値・ルールの確立
- 社会参加を通した市民性の育成
- 基本的な知識・技能の習得と特色ある中等教育のカリキュラムの開発
を教育理念として、異文化への寛容や耐性を持ち、社会の現代的な課題を読み解き、再構成して解決への鍵を考える力を持った生徒を育成してまいりました。
本校の今年度の取り組みについては、令和7年度学校経営計画をご覧ください。今年度の重点目標の一つとして、いじめ防止対策の充実を挙げています。いじめは例外なくどこの学校・どこの学年でも起こりえます。いじめは、生徒の人権を深く傷つけ、心身の健康や安全を深く損なう犯罪にも匹敵する行為です。本校としてもいじめ防止対策に日々取り組んでいるところです。詳しくは「いじめ防止基本方針」をご覧ください。
今年度創立19年目を迎える本校は、文科省指定スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の文理融合枠として3期目の指定を受けています。社会課題を教科横断的・文理融合的に理解し、探究活動を通して解決策を見出していくIBの学びと目標を同じくしています。
今3期目の研究開発課題は「国際バカロレア(IB)の教育原理を活かした文理融合教育による、科学的コンピテンシーを備えた “Agents of Change” の育成」で、5年間の指定期間を通じて、科学的知見・手法を活かした総合知によって挑戦的な変革をもたらす人材の育成を可能にする教育課程開発を目指します。
ここ数年でグローバルな問題はより顕在化しています。世界各地での紛争、環境問題、人権問題など、社会を大きく変えてしまうほどの問題が次々と起きています。このような時代を生き抜くだけでなく、好転させていく力を持つ人材を育てたい、現代的な問題に直面し、課題の本質を見極め、しっかりと課題解決のできる子供たちを育てたい。本校は今年度も、そのような人づくりを目指してチャレンジしてまいります。
令和7年4月7日
雨宮 真一