国際交流
これまでに、バンクーバーの高校生、ベトナムやフランスで日本語を学んでいる高校生、研修のため来日しているマカオ、マレーシアの中高生、東南アジア青年の船事業参加の大学生や社会人と幅広い受け入れをしてきました。多くは半日程度学校に滞在し、本校のバディの生徒と行動を共にして日本の学校生活を体験し、昼休みや放課後に交流会を開いて互いの文化について学びます。訪問者の中高生は伝統的な踊りを披露してくれ、本校の生徒は学校に居ながらにしてエキゾチックで美しい踊りを鑑賞することができました。互いに英語を母語としないケースが多いのですが、文化的背景が異なっても、同年代の生徒同士、通じ合うものがあり、短い時間であっという間に友情をはぐくんでいます。


短期留学
St. John’s College(男子校)、Sacred Heart Girls’ College(女子校)へ毎夏短期留学(約1ヶ月間)を2011年より派遣実施しています。現地ではホームステイをしながら学校に通い、通常の授業を受けます。新型コロナウイルスの世界的流行により、2020年より派遣を一時中止していましたが、2024年夏よりSacred Heart Girls’ College(女子校)への派遣を再開しました。2025年夏は男子校・女子校ともに派遣予定です。以下、夏のプログラムに参加した生徒の声です。
5年女子 2024年 派遣先 Sacred Heart Girls’ College
ニュージーランドでの生活は毎日が刺激的で、これまでの人生の中で最も濃密な一ヶ月間となりました。新しい環境のなか、初めは楽しさよりも緊張と不安な気持ちが勝る日々でしたが、たくさんの温かいサポートのおかげで徐々に慣れていくことが出来ました。充実したニュージー生活で特に印象に残っているのは学校のカパ・ハカクラブに参加したことで、先住民マオリの伝統的な歌を歌ったり踊ったりする貴重な体験をさせていただきました。はじめて参加した練習で男性と女性の歌や踊りの調和が生み出すカパ・ハカならではの雰囲気を感じた時のあの感動は、今でも鮮明に記憶しています。その他にも、週末にはホストファミリーと遠出をしたり、放課後には友達とお出かけしたり、抱えきれないほどの思い出を作ることができました。この短期留学を通して、新しいことにも果敢に挑戦すること、違いを受け入れることなど、人として一回り大きく成長できたように感じますし、あの一ヶ月間のニュージーランドでの留学生活の全てが私の一生の宝物となりました。この留学プログラムに携わってくださった全ての方々、また、留学先で出会った全ての方々に感謝したいです。ありがとうございました。
4年男子 2019年 派遣先 St. John’s College

僕はSt. John’s collegeに通い、カトリック系の教育を受け、キリスト教の教えや習慣など、日本ではなかなか触れられないものに触れることができた。また、学校のサッカーチームに所属し、現地の友達と練習や試合などを楽しんだ。夕食時にはホストファミリーとラグビーの試合を観戦しながら、日本やニュージーランドについてしゃべりながら楽しい時間を過ごすことができた。また、休日にはハミルトン市の都市部で友達と映画を見たり、ご飯を食べたりと、非常に楽しく充実した4週間を過ごした。
JSL=Japanese as a Second Language

JSLは、日本語を母語としていない生徒を対象にしています。海外での経験が長いなど、日本語を使う上で不安がある生徒、日本語で授業を受けたことがない生徒(*留学生を含む)は、他の生徒と同じクラスで授業を受けながら、放課後の時間を利用し、授業の理解を深めるための日本語学習サポートを受けることができます。本校教員、卒業生や教員志望の大学生が支援を担当するため、学校生活全般のサポートを受けることもでき、自立して学校生活を送ることができるようになるために良いステップを踏む場となっています。
FLS=First Language Support

FLSは、海外から帰国・来日し、英語・日本語以外の言語が母語・第一言語の生徒を対象に、対象言語の維持や伸長を目的として実施されている放課後の言語サポートです。週に1回から2週に1回程度、希望者が集まり、東京学芸大学や東京外国語大学の留学生の力を借りて、オンラインや対面で授業を行っています。授業内容は、日常会話から検定受検のための準備、進路選択の相談など多岐にわたっています。また、FLSを利用している生徒の中には、第一言語ではないが、家族が対象言語を使っているというルーツを持っている場合もあります。支援している言語は在学生徒のニーズにより年によって異なりますが、今まで中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、マレー語、スペイン語、ポルトガル語を開講しています。
留学生の受け入れ
本校では、2013年度より留学斡旋団体を通じて海外からの留学生を受け入れています。これまでにアメリカ、インドネシア、スウェーデン、中国、トルコ、ニュージーランド、フィリピン、モンゴル、フィンランド、エジプト、ドイツからの留学生を受け入れました。海外から本校に来た留学生達は、生活・学習経験を通じて日本を学びます。また、本校から海外に留学した生徒達は、海外から見た日本や日本の文化の面白いところ、留学先の国について紹介しています。それぞれの留学生が本校の生徒達へ海外に触れ学ぶ機会を与えあっています。
なお、本校は個人の申し出による留学は受け入れておりません。併せて、体験入学も行っておりません。