5年生のDP(Diploma Programme)English Bでは、5名の生徒が英語での学びを深めています。
IBのEnglish Bは、英語を通して多様な文化や社会、価値観への理解を深めながら、読む・書く・聞く・話す力を総合的に育成する科目です。最終試験の一つであるIndividual Oral(IO:個人口述試験)では、文学作品の抜粋を時間内で読み、その内容や意味について自分の考えを英語で発表した後、試験官との対話を通して理解を深めていくことが求められます。
現在、授業では1冊目の文学作品として、Ray Bradburyの Fahrenheit 451(『華氏451度』)を読んでいます。この作品は、本を読むことが禁じられた社会を舞台に、情報や知識、自由、そして自ら考えることの意味を問いかける小説です。
授業では、事前に指定された範囲を各自が読んできた上で、生徒主導のディスカッションを行っています。生徒たちは、読んでいて疑問に思ったこと、興味深いと感じた表現、印象に残った引用、自分なりに分析したことなどを持ち寄り、互いの意見を交換します。同じ場面を読んでいても、注目する言葉や登場人物の行動に対する解釈はさまざまです。他の生徒の発言をきっかけに新たな疑問が生まれたり、自分の解釈を見直したりしながら、作品への理解を深めています。
その後は、登場人物の変化や作品のテーマ、作者の表現上の工夫など、文学的な視点を含むComprehension Questionsについて議論します。物語の内容を理解するだけでなく、「なぜ作者はこのように描いたのか」「この表現にはどのような意味があるのか」といった問いを通して、本文中の具体的な描写や引用を根拠に、自分の考えを説明することを大切にしています。
5名という少人数の授業だからこそ、一人ひとりが主体的に発言し、互いの考えに耳を傾けながら対話を重ねることができます。こうした学習を通して、IOに必要な英語での表現力や分析力を養うとともに、文学作品を多角的に読み解き、自分の考えを深める力を育んでいます。

