[国際教養]セミナー「災害とボランティア」開催!

国際教養セミナー2021「災害とボランティア」開催!

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災害とボランティア -みんなができることは何でしょう-」

2021/8/23 Mon. 13:00-14:30

ゲストスピーカー:園崎秀治さん(オフィス園崎

 

今年度第1回目の、国際教養セミナーは「災害とボランティア-みんなができることは何でしょうか-」と題して、災害支援の現場に長年携わってこられた園崎秀治さんをゲストスピーカーに迎えました。

 

7月の熱海市伊豆山地区での土石流災害、8月の全国各地での水害など、今年も大きな被害が起きています。

 

ISS生の中にも、「何かできることがあれば」と思った人もいます。今回は、災害時に「何かしたい」と思った時、もしくはその前に常日頃からどのような備えがや知識が必要なのか、被災地からの本当のSOSはどのように見極めるのか、についてお話を伺いました。

 

参加した生徒のふりかえりです。

今回、お話をうかがった園崎さんは、今年7月に起きた熱海市伊豆山地区の土石流災害でもこれまで数度、災害ボランティアセンターの支援などで現地に入られています。私が熱海市の災害支援の現場のお話で驚いたことは、実際に現在活動しているボランティアの人数が少ないことでした。これは、土石流の被害範囲が大きくなく、多くの人手を必要としなかったからだそうです。

また、熱海は観光地のため、ホテルを避難所として使うことができたそうで、避難された人たちは各世帯単位で個室があり、食事も提供されるなど、「これまでの避難所とはまったく違う様子でした」、とお話しされていました。コロナウィルスの感染拡大防止の点でも避難された方たちは安心できただろうな、と思います。

次に、災害ボランティアについてのお話でした。私は、災害ボランティアといえばなんとなく「土砂の除去や泥かきなどの力仕事」というイメージを持っていたので、「中学生には難しい」と思っていました。しかし、力仕事以外にも様々なボランティア活動があると知り、紹介していただいた一覧の中で避難所での「子どもの遊び相手」や「お手伝い」なら できるかもしれないと思いました。災害が起きた時、大人は家の片付けや生活再建のためにいっぱいいっぱいとなり、子どもの面倒を見ることができない、ということがあるそうです。

セミナーに参加して、「ボランティア」の視点が広がりました。また、ニュースなどの一方向から伝えている情報を頼りにするだけでなく、その災害が起きている市区町村のホームページを見てみるなど、別の視点からも確認できることを知りました。

コロナ禍では、現地でのボランティアなどは難しいと思います。また、災害ボランティアは被災した地域の近隣市町村や県内などから、災害の規模や作業の内容などをふまえて募集がかかることも知りました。まずは募金による経済的支援などをしていきたいと思います。万が一自分の住んでいる地域で災害があったら、自助のほかにも中学生だからこそできる共助を行っていきたいと思います。

 
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本セミナーは、2020年度に実施したクラウドファンディング「日本でいちばんソーシャルグッドがうまれる学校」で寄せられた支援をもとに実施しました。
支援者の皆様に、お礼を申し上げます。