12月26日(木)に開催されたエシカル甲子園2024(主催:徳島県教育委員会・徳島県)において、本校ボランティア部(ソーシャルアクションチーム)のプロジェクトチームの一つ「Daisy Days for Kenya」(千葉華さん、辻春佳さん、宮﨑結さん いずれも4年生)が、予選を経て関東ブロック代表として本選に出場し、最優秀賞を受賞しました。
内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全)賞
「エシカル商品の開発を通した遠い国への最適な援助」
2022年から始まったこの活動は、「キテンゲ」というアフリカで衣服等に使用される布のハギレを使用しシュシュなどの商品を作成し、販売。売上からケニアにあるストリートチルドレンのための職業訓練校を支援する、というものです。
これまでに、算数文具セットやタブレットなど約70,000円の支援を実施しています。
また、この活動の特徴は中高生にとってハードルの高い途上国支援について、日常生活で使用する商品の購入を通して、無理なく誰でも参加できるきっかけづくりである、という点です。
波及性や活動の持続可能性なども評価された上での受賞でした。
参加した生徒のコメントです。
千葉華さん
全国の高校生がいきいきと日ごろの活動について発表していて、自分たちも活動を積み重ねることでより多くの人や企業を巻き込んだ活動をしたいと刺激を受けました。
他校の発表では、エシカル消費推進のあり方の多様さが印象的でした。私たちは商品への「かわいい」などの思いから、無理なく日常の中でエシカル消費してもらう、という目的をもって活動していましたが、他校ではエシカル消費をしている実感を大切にして、AIを活用した「エシカル消費か判定」などを行っていて、アプローチの多様さに驚きました。
辻春佳さん
本選では、「委託販売」や「日本の貧困層の子どもへの支援」などの拡張案をフィードバックとして頂きました。活動の必要性、可能性を感じ、嬉しくなると同時に「繋がり」と「変容」の重要性に気づかされました。
多くの参加校が農家や企業と協働しており、高校生の限界を作らない姿が素敵でした。Daisy Daysもケニアとの連携に加え、活動の幅を広げるために人とのコネクションを大切にしたいです。繋がりを活かして進化しようとする姿勢はエシカル商品を提供する立場として不可欠だと考えました。
宮﨑結さん
エシカル甲子園では、私たちの活動の改善点と魅力を改めて知ることができ、これからも活動を精一杯続けていきたいと感じられました。特に印象に残ったことは審査員の方がおっしゃった「継続」の大切さです。深刻なストリートチルドレン問題に対して継続して取り組んでいくことで、より効果が出るとお聞きしました。
また、エシカルを広める方法について地元の高校生と話した際に、学ぶという意識をなくして自然に感じられると良いという話が出て、私たちの活動に活かしたいと思いました。このようにたくさんの学びとつながりを得られたエシカル甲子園に参加することができ、大変貴重な経験となりました。