1年生の理科生物分野の授業では、現在
探究の問い「世界に線を引くことと、私たちの世界の見え方は、どのように関係しているのだろう」
への答えを見つけるために毎回授業を進めています。
今回は生徒が採集してきた様々な種類の葉っぱを用いて、スケッチし、本物とスケッチの「葉っぱカルタ」を行いました。
世界に線を引くためには,まずは特徴を捉えることが必要です。同じような葉っぱを見ているはずなのに,一人一人視点が異なることに気付きます。
世界には最初から線があるわけではなく,私たちが線引き(=分類)を行なっています。どのような線を引くかによって,見える世界は変わります。
このような世界との向き合い方を意識できるようにすることで,観察をするときには自らの持っている知識等に影響を受けるといった科学の本質(Nature of science,NOS)の一つへの理解も促しています。
実社会にある課題は,ただ一つの正解が用意されているわけではありません。
だからこそ,誰かが決めた正解だけを求めるのではなく,それぞれの意見を出し合いながら,探究の問いへの答えを見つけていきます。
生徒たちは1学期の終わりに探究の問いにどのように答えるでしょうか。
これからが楽しみです。