一刀切り!(2年生 数学)

 

今回の数学の授業は、図形に関する探究課題です。

生徒たちは、紙に印刷された三角形をハサミで切り取る作業をしています。

しかしただ切り取るのではありません。ハサミで一太刀!

一回だけまっすぐ切って図形を切り抜くという、「一刀切り」の課題です。

 

教室では紙を折る音と、ハサミで切る音のみの、静かな、しかし熱い時間が流れています。配られた用紙を様々な角度から折ったり、時には宙に透かしてみたり。机の上にはいびつな形をした失敗作も見られます。

時間の経過とともに、成功した生徒が増えてきました。黒板には少しずつヒントが追加されていきます。

実は、どんな多角形でも角の二等分線とその交点から辺に下ろす垂線で折ることで一刀切りが可能となるのです。

「ルールがわかれば、複雑な多角形でも必ず一刀切りができます」と先生は例を見せてくれました。

この活動は、今後学習する三角形の内心や角の二等分線などの発見につながります。

また、前回行った正方形や正八角形の切り抜きでは、すでに学習している、図形の対称移動や正多角形の性質と結びつけて理解している生徒もいました。

どんどん知識と知識がつながっていく楽しさを感じてくれたら嬉しいです。

また、うまくいく方法を探究し、失敗と成功から粘り強く法則を見つけ出す力を数学を通して身につけてほしいと思っています。