教育実習が終わりました!

東京学芸大学附属学校では、毎年2学期に教育実習が行われます。

今年度も9月・10月の2期に分けて、総勢170名を超える東京学芸大学の学生が、将来教師を目指して各教科で授業を行い、本日で終了しました。実習中の先生方から集まった声をお届けします。

◆生徒が意欲的に取り組んでくれることが何よりも嬉しいです!

「6年生の数学Ⅲの授業で複素数平面を担当しています。国際中等教育学校の数学の授業はオリジナルテキストを用いて、始めに探究課題が与えられ、それを解決していく中で新たな知識を獲得するという、私自身が経験したことない授業が展開されています。このような授業の展開を考えるうえで、複素数平面の指導までの既習事項や系統性を把握し、発問に対する生徒の反応とそれに対する手立てを考えることがとても大切であり、そのことを実践する難しさを感じました。教材研究をすればするほど知らなかったことに気づき、たくさんのことを吸収して一日の実習を終えることができています。真剣に授業準備に向き合った分、生徒が意欲的に取り組んでくれることが何よりも嬉しいです! 」

6年生 数学担当の倉橋先生

◆教材研究の奥深さや、専門性を発揮できる面白さを感じています!

「大学4年生の私にとって、この実習は3回目の教育実習になります。これまでの教育実習は小学校で実施してきたため、中・高生を相手に初めは発問の仕方や生徒の反応の違いに戸惑うこともありました。小学校とは異なる、教材研究の奥深さや、これまで大学4年間で培ってきた学びや専門性を発揮できるところに面白さを感じながら、多くの経験をしています。授業をしていく中で、成功と失敗を繰り返し、私たち自身が、生徒からたくさん学ばせてもらっています。納得のいく授業を行うことの難しさと、思うようにいかない悔しさを、授業のたびに痛感していますが、指導教諭の先生方のご指導やサポートが大きな支えとなっています。残りの実習期間で、より実践的な技術を磨き、教員という夢を叶えるための準備として、学びを深めていきたいと思います。」 

3年生 体育担当の村上先生

◆既習事項を組み合わせたり、他教科と関連付けて考えたりする生徒の姿に刺激をもらうばかりです!

「私は附属小学校や協力校での経験を踏まえ、今回の実習に臨んでいます。対象が小学生から中学生になったことで、授業内容や話す速度、活動の所要時間等、多くの違いに対応する必要がありました。
入念に授業準備をしても、実際の授業では想定外の反応があります。絵画と音楽との繋がりを考える授業では、絵を音楽に表現し直すこと、また反対に、音楽を絵画に表現し直すことにはどのような価値や可能性があるのかを共に考えています。学習の中で、既習事項を組み合わせて楽曲分析をしていたり、他教科と関連付けて考えていたりする姿をみると、生徒たちに刺激をもらうばかりです。学級の特色等を踏まえた上で授業を行う難しさもありますが、授業が活発になると、これまでの苦労が報われ、楽しさや達成感でいっぱいです。
この経験を生かして、入念な準備と柔軟な対応ができる立派な教師になりたいと思います。」

3年生 音楽担当の福岡先生

◆毎日が学びとやりがいで溢れ、充実した日々を送っています!

「古典の授業の面白さは、作品に表れている先人のものの見方や考え方を読み取り、それらについて考察することを通して、自分の考えを広げたり深めたりすることができるところだと考えています。生徒にとって面白い授業を行うためには、入念な授業準備が必要です。準備をしているうちに、授業者として工夫したいことがどんどん見つかってきました。たくさん準備をしたからこそ、授業後に後悔が残ることもありますが、毎日が学びとやりがいで溢れており、充実した日々を送ることができています。指導してくださっている先生方や生徒の皆さんに感謝をしながら、できるだけ多くのことを吸収していきたいです。」

6年生 古典担当の小久江先生