6年生が後輩たちに贈る授業!(6年生 国際B:ファシリテーション実践)

ファシリテーションを学び、実践する授業!

6年生(高校3年生)「国際B:ファシリテーション実践」では、ファシリテーションの理論やスキルを実践を通して学んでいます。
高校生として身近な話題から、現代的課題の解決まで、様々な「場」でファシリテーションは活かされます。

ファシリテーション(facilitation)とは会議や研修、ミーティング、ワークショップなどさまざまな活動の場において、良質で創造的な結果が得られるように活動のプロセスをサポートしていくことです
けして司会進行役ではなく、その「場」を促進する、存在です。

4つの未来授業

今回は、様々なテーマで考案した内容で、後輩の2年生(中学2年生)に対してワークショップを行いました。自分たちの未来について考えてもらうワークショップです。

  • 「ライフ オブ プラスチック」:身の回りのプラスチックの行き先を知って今後の生活を見直してもらう
  • 「最高で最強な惑星づくり」:移民を受け入れる側の立場を楽しい雰囲気で学び、課題を認識する
  • 「ISS TV Show LIVE‼」:身近に潜む偏見に気づき、それについて生活の中で考えるようにする
  • 「〇〇〇を知ると世界が平和に」:フードロスを減らす意識を芽生えさせる

6年生が数名ずつ活動のファシリテーターとして2年生の各教室につき、全体への説明、活動が円滑に進むようにアイスブレイキングから始まりました。

現代的課題へのアプローチは、ボードゲーム、ロールプレイディスカッション、テレビニュース番組作り、ポスターセッションと形式も多様です。

ファシリテーターは、2年生の話し合いを温かく見守りつつ、要所要所で的確な助言をしながらダイアログ(対話)を促進します。

授業者の思い

毎年恒例の、6年生から後輩へと贈る「未来授業」。
今年も、2学期をかけてワークショップの構成、必要な物品の準備、リハーサルなどを行ってきました。
ファシリテーションのスキルは、単なるリーダーシップのスキルではありません。
「その「場」にいる全員が参加し、ダイアログが深まれば、最適解にたどりつく」
そうした環境をつくり、促進するスキルです。これからの社会で必須とされる資質だと考えています。
高校生のうちから、何度も体験・実践することで身についていくと考え、中等教育段階ではめずらしい講座として実施しています。
また、6年生が2年生にたいして「今考えてほしいコト」をテーマにワークショップを実践しています。これは、6年生がISSでの教科科目や国際教養、各ワークキャンプや学校行事など、様々な場所で得てきた知見をもとに考えたテーマです。
6年生が得た学びが、2年生へと転移されていきます。2年生は、ここで得た知見を、各教科科目の学びの中で、課題研究への挑戦の中で、SA活動として、発揮していくことになるのだと思います。
こうした”学びの転移”がそこかしこで起きている学校、それがISSだと考えています。