音楽科(芸術科 音楽):ARTで見つける“自分らしさ”
目標と養いたい力
一人ひとりが “アーティスト=表現者” である自覚を持ち、多角的な視点を持って表現を追求する
学年 | 科目名 | 時数 |
主な学習内容 |
探究テーマ |
使用題材 |
---|---|---|---|---|---|
1 |
音楽1 |
1.5 |
本校を含む日本の学校校歌の歴史と役割やその変化 外国語曲の歌唱 文部省唱歌 楽典基礎 個人やグループによる表現の工夫 西洋音楽鑑賞 ギター演習Ⅰ 音楽と美術の関係性 |
・日本の「校歌」の歴史と役割 ・歌曲から学ぶアイデンティティと音楽表現 ・歌における日本語と英語の違い ・音楽と美術のつながり ・時代や文化、姿や形が変化しても、楽器には普遍的な魅力がある ・音楽から受ける印象と、視覚的芸術とのつながり |
「ISS校歌」 「魔王」 イタリア・ナポリのカンツォーネ「O Sole mio」 「夏の思い出」 「カリブ夢の旅」 「Puff」PP&M 「赤とんぼ」山田耕筰 和声と創意の試みより「四季」から「春」 「We are the World」 |
2 |
音楽2 |
1.5 |
リズム基礎・応用 STOMPパフォーマンス 英語曲の和訳と歌唱 混声3部合唱 ギター演習Ⅱ L.v.Beethovenと「変化」社会貢献と音楽の役割 |
・生活や社会の中のリズムと音楽 ・オリジナルとそれ以外の作品の関係 ・楽器によるコミュニケーションとはどういうものか ・ベートーベンが起こした数々の変化や革新から「変化」という概念を学ぶ ・映像や音楽はヒトの感情とどう関連するか |
STOMP(鑑賞)およびボディパーカッション作品の創作 「Take me home, Country Roads」John Denver 「風に立つライオン」さだまさし L.v.Beethoven「交響曲第5番」 J.S.Bach「トッカータとフーガ ニ短調」 Handel「水上の音楽」より「alla hornpipe」 |
3 |
音楽3 |
1 |
ミュージカル鑑賞と歌唱 ギター演奏・弾き語り 無伴奏(ア・カペラ)混声4部合唱 ギター演習Ⅲ |
・言語によって歌唱表現はどのように変化するか ・なぜ人は再現を通して追体験を求めるのか ・指揮者の役割とは ・音楽の構成や和音の調和とは |
「A Whole New World」 「Phantom of the Opera」 「島人ぬ宝」BEGIN 「Winding Road」コブクロ×絢香 |
4 |
音楽Ⅰ |
2 |
無伴奏(ア・カペラ)多声部合唱 ヴォーカルアンサンブル 楽曲探究Ⅰ アンサンブル演習 和太鼓演習(組太鼓) |
・和声が生みだす空間や時間はどんな環境か ・自分らしい表現から自身のアイデンティティを理解する ・伝統の維持と変革の境界線は |
「Don‘t Stop Believing」 「For the Longest Time」 「ぜんぶ」 「Ave verm corps」 「MuseScore」 「Studio One」 V.A.Mozart 八丈太鼓 |
5 |
音楽Ⅱ |
2 |
作曲・編曲入門 無伴奏(ア・カペラ)多声部合唱 ブルース音楽と即興表現 |
・なぜ人々は想い形にする上で歌(音楽)を用いるのか ・社会の風潮と芸術表現の関係は |
「鴎」木下牧子 「Deep River」Spirituals 「I got rythm」G.Gershwin |
6 |
音楽Ⅲ |
2 |
ルネサンス期〜バロック時代の楽曲 作曲・編曲と実演 音楽史−芸術運動と歴史 ソルフェージュ |
・「祈り」から始まった音楽は現代の音楽と何がどう異なるか ・他の芸術運動と音楽の運動は相互にどのような影響があったか |
グレゴリオ聖歌 ルネサンス期~バロック時代の世俗合唱曲 基礎和声学 楽譜制作ソフト ソルフェージュテキスト |
単元紹介
音楽の基礎や演奏技術の習得、アンサンブル活動による集団での表現の工夫と演奏を行います。同時に、単元の学習内で教科の専門性に触れつつ、作品の分析、情報リサーチ、および探究的な課題について取り組みます。
中等1年生 日本の校歌の歴史と役割
探究テーマ: 校歌の役割と意義とは? ー変化し続ける「校歌」を考えるー
東京学芸大学附属国際中等教育学校の校歌の歌唱やその成り立ちだけではなく、日本の学校における校歌文化の歴史やその変化について学習します。クラスの中で「校歌の役割」などについてもディスカッションを重ね、最終的に「公的な場や機会、集団にふさわしい芸術表現とは何か」について自分なりの答えを追求します。
中等2年生 STOMPパフォーマンス
探究テーマ: 「リズム」の概念を広げつつ、集団でのリズム演奏体験を通じて自分らしい表現を追求する
STOMPの演奏を参考に、グループでボディパーカッション作品を創作することを通して、協同で創作・演奏をし、リズムだけで表現することの難しさや楽しさを体験していきます。また、音楽のリズムに終止せず、社会生活の中でリズムはどのように存在するのか、あるいは他分野他教科の中にリズムという考え方や要素はあるのか、より「リズム」に対する概念を広げていきます。
中等3年生 ギター演奏入門と弾き語り
探究テーマ:楽器の歴史的変容から物の改良の必要性について考察する
中等2年生から継続的に、オープンコード、およびストローク奏法を中心にギター演奏の基礎について学習します。中等3年生では個人が任意の楽曲を選び、自分なりの工夫を加えて弾き語りをすることを目標としています。
中等4年生 和太鼓演習
探究テーマ:他地域の人間が特定の地域の伝統についてアクションを起こすことの意義は
1年生から継続しておこなっている基礎的なリズムの叩き方に加え、八丈太鼓による演奏スタイルに習いながら即興的な演奏へ挑戦していきます。最終的にはグループによる組太鼓作品の創作と演奏を目指します。